久留米バンクで行われる「火の国杯争奪戦」は今回がラスト。地元熊本勢にとってはどうあれ結果を残したいところだろう。オープニングレースで中本が勝ち、弾みを付けた。バトンを受け継いだ瓜生、伊藤旭、松岡辰、東矢圭、塚本、緒方、誠一郎（中川）、嘉永の地元９人。二次予選へとコマを進めた。

　このコーナーでは何度も触れているけど、地元勢の頑張りは売り上げにも直結する。２日目以降も奮起を促したい。さて、初日注目の特選は後味の悪い落車レース。守沢の競輪道は分かるけど、あそこまで嘉永を締める必要はない。和田圭は落車失格。守沢は反則失格。嘉永と英明（山田）が落車するアクシデントがあったのは残念だ。

　今日後半の二次予選。10Ｒは動き上々な古性の独壇場。後ろに山田久―藤田が付くのもプラス材料。相手は悪くない小松崎で❾❺と❾❷。11Ｒは郡司がハイスピードでかまし、捲りを決める。永沢が番手をしのぐ❼❷から、ケレン味のない伊藤颯に乗れる中本の前残りで❼❶。

　12Ｒは後続で落車があったとはいえ、特選を押し切った新山の先行力が断然だ。マークする諸橋は一次予選で、捲った小松崎マークから詰め寄るなど復調ムード。新山を見失うことはあるまい。❼❾の１点。（スポニチ本紙評論家・吉岡稔真）