菅田壱道(91期)が番手から抜け出し優勝。菅田は18年1月の大宮記念以来の3度目のGⅢ制覇となった。また、ガールズケイリン決勝は2角からまくった太田りゆ(112期)が快勝した。
レースはスタートけん制後に阿竹が出て竹内―久米―阿竹―桜井―菅田―岡村―藤井―南―志村で周回。青板バックから藤井ラインが上昇し赤板で竹内ラインを抑えて先頭に。すかさず桜井が7番手から踏み上げて打鐘で主導権。最終1コーナー4番手から藤井が仕掛けるも、バックで菅田がこれに併せて番手から発進。藤井の動きに乗った南が岡村をさばいて迫るも届かず。単騎の志村は終始南を追走し3着。
初日のうっぷんを晴す完璧な勝利だった。初日特選も高校の後輩である桜井と連係したが、内からさばかれて共倒れに。リベンジとなる決勝は後輩の再びの積極策に結果で応えて見せた。「後ろから見ていて頼もしい先行だった。やれることをやって気持ちに応えることだけを考えていた」と後輩をねぎらいながら振り返った。番手から抜け出して「最後は無我夢中で後ろは分からなかった」というように後輩の思いを乗せて必死に踏んだ。勝利を確信したゴール後には右手で小さくガッツポーズ。「10年前は自力で久留米の記念を獲ったけど、今回は後輩の思いもあったしひと味違う」と最後まで笑顔だった。
◆次走予定 優勝の菅田壱道は高知記念(4月2~5日)、2着の南修二は福井FⅠ(4月5~7日)、3着の志村太賀は別府FⅠ(29~31日)。
【久留米GⅢ決勝】菅田3度目GⅢ制覇
2020/3/23