和歌山競輪の「大阪・関西万博協賛競輪㏌和歌山(GⅢ)」は13日に決勝戦が行われ、小林泰正の捲り上げに乗った金子幸央(30=栃木)が最終2センターから踏み込み強襲。GⅢ初優勝を飾った。2着は切り替え伸びた阿部力也、3着は芦沢大輔だった。
レースは小林―金子―芦沢の関東勢が前受けして岡崎―古賀の近畿勢が続き、その後ろは阿部―竹山の宮城勢、後方に立部―中村の九州勢が控える。残り2周で立部―中村が前を抑えると小林はすんなり車を下げる。打鐘前に岡崎―古賀が先制。3番手は立部と追い上げた阿部で並走になるが、内をすくった立部が岡崎の番手へ。さばかれて後退した古賀が再度、番手に追い上げるも立部が番手を守る。最終ホームで小林―金子―芦沢が巻き返す。立部は番手捲りで対抗して小林は出切れない。最終4角で外に持ち出した金子が伸びて1着。中を割って伸びた阿部が2着に入った。
インタビューに臨んだ金子は「本当にうれしい。ただ、それに尽きる」と喜びを爆発させた。昨年5月、地元の宇都宮記念で絶好のチャンスが訪れた。前を任せた真杉匠が先制する願ってもない展開。車間を空けてあとはタテに踏むだけだったが、捲りをけん制した分、伸び切れず優勝は3番手の吉田拓矢。金子は2着止まりだった。「あの時は凄く悔しい思いをしたので優勝できて良かった。勝てたのは皆さんの応援とラインのおかげ。これからも一走一走を頑張っていきたい」と話した。
♢金子 幸央(かねこ・ゆきひろ)1993年(平5)1月25日生まれの30歳。101期。12年7月静岡でデビュー。通算成績858戦261勝。1㍍73、72㌔。血液型A。
♦次走 優勝した金子幸央は前橋FⅠ(28~30日)、2着の阿部力也と3着の芦沢大輔は前橋FⅠ(18~20日)。