ニュース&記者コラム

【奈良FⅠ最終日決勝】武藤 差して今年初V

 奈良競輪の「青垣賞争覇戦(FⅠ)」のS級決勝戦は4月7日、12Rで行われ、武藤龍生(32=埼玉)が最終ホームで前の吉沢純平の落車を避けて直線追い込みV。今年初Vを飾った。2着は芦沢大輔、3着は和田圭だった。

 また11RA級決勝は小橋秀幸が捲りV。

〇直線追い込んだ

 落ち着いた並びは芦沢がスタートを取り、前から森田―吉沢―武藤―芦沢、三谷―神田に単騎の和田。

 三谷が上昇してレースは動く。前の森田は突っ張り三谷は後方になる。残り2周のホームでは和田が切り替え三谷は6番手。森田が先行態勢になり打鐘前のバックから三谷が再度強烈に踏み込む。最終ホームでは2番手の位置にまで迫るが、吉沢はけん制したところでバランスを崩して落車。森田の2番手には落車を避けた武藤がはまる展開に。神田が自ら捲り上げるが武藤が外を伸び切りV。2着は武藤追走から中を迫った芦沢だった。

 「最終ホームでは落ちたかと思いました」

 前の吉沢が落車し、間一髪で避けると「後ろに芦沢がいるので気持ちを落ち着かせて踏みました」と、前の後輩の森田を直線ではキッチリとらえた。今年になってから思うような走りができなかったが、今シリーズは「徐々に調子は上がっています」と手応えを得てのVだった。今後続くGⅢ、GⅠ戦線でも的確なマークさばきで関東ラインの一翼を担っていく。(緒方 泰士)

 ◇武藤 龍生(むとう・たつお)1991年(平3)3月26日生まれの32歳。日本競輪選手養成所98期21位。10年7月プロデビュー。ホームバンクは西武園。通算成績は1028戦176勝。1㍍72、83㌔。血液型A。

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