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【奈良GⅢ最終日S級決勝】犬伏圧逃‼GⅢ4V

 向日町競輪開設75周年記念「平安賞㏌奈良(GⅢ)」の決勝戦が9月28日の奈良競輪12Rで行われ、鐘前から強烈にカマした犬伏湧也(30=徳島)が力強く逃げ切った。

 犬伏は24年10月京王閣以来となる通算4回目、今年初のGⅢ制覇を飾った。

 

 これぞS班の底力。犬伏が強烈なカマシで一気の逃走劇を演じた。前受けの金子―雨谷の栃木コンビがイン切りを狙った山田庸を突っ張るところ、赤板前から三谷―山田久―稲川が一気に叩く。すかさずその上を犬伏が鐘前2角から強烈な出脚でカマした。最終バックではマークの佐々木豪と2人で後続をちぎってのマッチレース。犬伏が末脚確かに押し切り、今年初のGⅢ優勝を飾った。

 4月よりS班となったが「S班になってずっと苦しかった」と重責に苦しんでいた。今回のGⅢ勝利で「ほっとしている」と安堵(あんど)の表情を見せた。

 「落ち着いて一発(カマシ)で決められたら2人で決まるかなと。スピード良く行けたし、抜かれなかったのは少し成長したかな。いい形で終われました」

 次はもちろんGⅠに目を向けての戦い。

 「しっかりGⅠで優勝できるように頑張りたい」

 10月のGⅠ寛仁親王牌杯に向け、天才肌の強烈なスピードがうなりを上げる!

 ◇犬伏 湧也(いぬぶし・ゆうや)1995年(平7)7月22日生まれ、徳島支部所属の30歳。119期生として21年5月デビュー。天下一品のダッシュ力を誇る。通算成績377戦174勝。GⅢ4V。1㍍70、78㌔。血液型B。

 ◇次走 優勝した犬伏湧也は松阪GⅢ(10月10~13日)、2着の佐々木豪は前橋寛仁親王牌(10月23~26日)、3着の山田久徳は富山FⅠ(10月7~9日)。

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