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【記者コラム】36度前橋よりキツい自転車競技場

 競輪ダービーが福島・いわき平競輪場を舞台に熱戦を繰り広げているが、福島県内にはもう一つバンクがある。熱心なファンなら当然知っているだろう。

 それが「泉崎国際サイクルスタジアム」。西白河郡泉崎村のさつき公園にある。95年ふくしま国体開催に向けて造られ、当時は日本で初めて国際自転車競技連合による設計基準を満たしたバンクだった。

 取材に訪れた4月某日は練習地にしている成田和也(88期)、小松崎大地(99期)、酒井雄多(109期)、5月にデビューする中村龍吉(125期)らが1周333㍍の走路で汗を流していた。リーダー成田のご厚意で、バンク内を歩かせてもらったが、カント(傾斜)のきつさに驚いた。最大傾斜角度は38度。まるで反り立つ壁のようだ。競輪を開催している33バンクは全国に7場あるが、最もきつい前橋が36度で、それよりも急角度。バックストレッチの直線にもカントがあり目を丸くした。

 東日本の自転車競技場は八戸、六郷、紫波、境川、美鈴湖などがあり興味津々。ぜひ足を運びたい。

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の40歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。秋田・六郷の自転車競技場は33バンクになる前の500バンクだった頃にも訪れたことがある。

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