
26年、改めて期待したい選手がいる。21年のヤングGP覇者・小原佑太(29=青森・115期)だ。昨年末に19年から在籍したナショナルチームを引退した。小原は「楽しかった。五輪は簡単に出られるものではない。正直、まだ(競技を)やりたい気持ちはある」と7年間の日本代表生活を振り返る。
それでも、視線を世界から日本へと移した。「次の五輪を出てからだと33歳になる。それまでにGⅠの決勝に乗れれば楽しくやれるかもしれないが、今のままでは乗れない。区切りをつけないと。やるからには上で戦っていたいので」と真っすぐ前を向く。長い競輪選手生活を見据えて、カタカナから漢字に集中する。覚悟は半端じゃない。
競輪での課題は明確。ダッシュ力はまさにワールドクラスだが、先行した際の粘りがどうしても甘い。「スピードに乗っている時はいいが、どうしてもタレるとガチャガチャ踏んでしまう。カーボンのフレームならそれでも進むが、鉄のフレームだとそれでは駄目」と本人も自覚する。
課題克服へ、初の競輪専念がそれを埋めていく。これまではカーボンで練習し、レースは鉄フレームだった。これが「なるべく鉄のフレームに乗っている。自転車に乗る時間を増やそうと思っている」と普段から鉄フレームに慣れることで〝ガチャ踏み〟せず奇麗に回す感覚をつかめる。苦手というフレームの使い分けはもう不要。デビューしてから初めて競輪に、鉄フレームに専念することで、粘り腰がついてくる。
小原にとっても、北日本勢にとっても今年の目標は明確。「まずはGⅠの決勝に乗ることだが、今年はいわき平でGPがある。そこにたくさん北日本から乗れるように」と年末を見据える。世界で戦うポテンシャルは国内でも花開くはず。北日本の先頭で今年は競輪選手・小原佑太が突っ走る。
◇渡辺 雄人(わたなべ・ゆうと)1995年(平7)6月10日生まれ、東京都出身の30歳。法大卒。18年4月入社、20年1月からレース部・競輪担当。22年は中央競馬との二刀流に挑戦。23年から再び競輪一本に。愛犬の名前は「ジャン」。今年も目標は車券回収率100%超え。


