16年からお盆時期に移行した「オールスター競輪」は14日から名古屋競輪場で行われる。オールスター競輪はファン投票上位9人によるドリームレースが初日のメイン。ファン投票1位に輝いた選手は平成の30年間で10人いるが、吉岡稔真(福岡=引退)の10回を最多に神山雄一郎(栃木=61期)が4回、村上義弘(京都=73期)と深谷知広(愛知=96期)が3回で続く。
名古屋オールスターのファンサービスの注目の一つは17日(4日目)に行われる「レジェンドエキシビションⅡ」。出場メンバーは❶内林久徳❷吉岡稔真❸俵信之❹金古将人❺小橋正義❻山本真矢❼後閑信一の7人。20年以上の競輪歴があるファンには懐かしい顔ぶれだ。中でも吉岡は「引退(06年12月)して12年以上経つし何度もお断りしたけど、施行者さまの熱意で走ることにしました。走る以上は頑張ります」と今月に入り練習に集中⁉してるかも。また吉岡マークが予想される小橋正義(新潟=引退)は「引退(16年12月)以来、初めてバンクで走るけど大丈夫かな?」と名刀正義を試し斬りしている様子。
「平成を振り返る」は平成16年の2004年。1月の競輪祭は小橋正義が先行選手の番手に追い上げて優勝、3月の静岡ダービーは伏見俊昭(福島=75期)が村上義弘との先行対決を制した。6月の高松宮記念杯は松本整(京都=引退)、7月の前橋寛仁親王牌は小橋正義が優勝。小橋は4回目の親王牌優勝で〝ミスター親王牌〟の称号を得た。9月の西武園オールスターは神山雄一郎がAS4回目の優勝。11月の大垣全日本選抜競輪は内林久徳(滋賀=引退)がGⅠ初タイトル。そして12月の立川グランプリは小野俊之(大分=77期)が制覇してMVPにも輝いた。また平成16年はアテネ五輪のチームスプリントで伏見俊昭、井上昌己(長崎=86期)、長塚智広(茨城=引退)が銀メダルを獲得した。
♤中林 陵治(なかばやし・りょうじ)1962年(昭37)7月13日生まれ、熊本県出身の57歳。慶大卒。87年4月入社、翌5月に関根幸夫(引退)ら59期生のデビュー戦(花月園新人リーグ)で記者デビュー。以来、競輪の現場取材一筋32年。平成16年一番の思い出ビッグは1月小倉競輪祭。
【記者コラム】レジェンド戦も注目オールスター
2019/8/8