ニュース&記者コラム

【記者コラム】一等星の輝き放ったルーキー森田&仲沢

 新風を吹き込む季節がやってきた。今年デビューを迎えた125期、126期の「ルーキーシリーズ」が全4戦のうち3戦を終了。前評判が高いルーキーたちの走りを見ると、ワクワクして胸は高鳴るばかりだ。

 一等星の輝きを放っていたのが2人。男子(125期)は2戦目の平塚を3連勝で制した森田一郎(埼玉)だ。自転車競技のナショナルチームBに所属する23歳は自慢のスプリント力と冷静な判断力が光った。卒記チャンプは責任感も強く「ルーキーシリーズで僕ができることは1着を獲ること」。ファンが望む走りを理解している頼もしい新星だ。

 女子(126期)は平塚と函館を連続で完全優勝した在所1位&卒記女王の仲沢春香(福井)。脚力は抜きんでた存在。新人同士では勝負付けが済んだ印象さえ受けた。先輩レーサーとの対決が今から待ち遠しい。

 今回生について日本競輪選手養成所の滝沢正光所長が平塚ルーキーシリーズのトークショーで興味深い裏話を明かした。競走訓練を実施する時期に偶然にも北井佑季(34=神奈川・119期)が来所。滝沢所長が講話をお願いすると「養成所時代は成績よりも内容で勝負しろ」と愛のあるメッセージを送ったという。今をときめく〝先行日本一〟から送られた説得力ある言葉に候補生たちの心は突き動かされ、競走訓練は主導権争いが激化。〝北井効果〟で底上げにつながった。

 ルーキーシリーズ第4戦は31日~6月2日の松山ナイター。個人的には新人らしいバチバチの先行争いがもっと見たい。名刺代わりの熱い走りでファンに個性をアピールしてほしい。

 ◇小野 祐一(おの・ゆういち)1983年(昭58)10月26日生まれ、秋田県出身の40歳。06年スポニチ入社。予想では調子、ラインの結束力を重視。自身の記者デビューは06年岸和田FⅡ。緊張のあまり選手に声をかけられず悔しい思いをした。

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