ニュース&記者コラム

【記者コラム】加熱するガールズ戦線

 ガールズケイリンが熱い。年々、選手のレベルアップは顕著で、今年から3つのGⅠ(パールカップ、オールガールズクラシック、競輪祭女子王座戦)が新設された。ガールズ初のGⅠとなった6月「パールカップ」(岸和田)は児玉碧衣が初代女王に輝いて復権を果たした。上昇度なら久米詩が一番。今年は本格化を遂げて強豪をなぎ倒し「ガールズケイリンコレクション」(平塚)、「ガールズケイリンフェスティバル」(函館)を制した。賞金ランキングは児玉に次ぎ2位、年末のグランプリを視野に入れる。
 10月には二つ目のGⅠ「オールガールズクラシック(2~4日、松戸)」が開催される。賞金ランキング6位の吉川美穂は一つでも順位を上げたいところ。直近は向日町、富山で優勝し「正直、調子は良くない。この後に新人訓練があるので、今回結果を出して松戸に向けて仕上げていきたい。勝てば弾みがつく」と臨んだ豊橋決勝ではタイトルホルダーの石井寛子を撃破する金星を挙げて、直近3連覇を達成。次走のGⅠに向けての準備期間はしっかり取れて、状態も確実に上げてくるはず。最高潮のリズムで大一番に臨めそうだ。
 近況は白星から遠ざかっていた鈴木美教が、今月松阪で1カ月ぶりの復帰戦。「最近は動けてなかったので、先行するつもりでいた」と連日の積極策で発奮。2日目には番手にはまり、展開も後押しとなったが6月パールカップ以来の白星。「勝ちたかったし、勝てたのは自信になる」。久々の勝利で吹っ切れた感もあり、徐々に復調を遂げている。実力派だけに、GⅠでも注目したい存在だ。松阪で未勝利の奥井迪は「(前回)ミッドナイトで時差ボケで、力が入らない」と本調子ではなかったが、果敢な攻めで主導権を握った。「この後の松戸に向けて仕上げている最中」と視線の先はGⅠ。大舞台で調子を取り戻し、女子屈指の先行力でレースを支配する。

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