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【記者コラム】宇都宮に神山記念コーナー

 神山雄一郎氏(以下、敬称略)の功績を称えた宇都宮競輪施行者が東入場門入り口に「神山雄一郎記念コーナー」をオープン、多くのファンが訪れていた。

 神山記念コーナーに展示されているのはレーサー(多くのGⅠ優勝で使用したサムソンフレーム=神山レッド)、ユニホーム、レーサーパンツなど。そして神山がGⅠ初優勝した第36回宇都宮オールスター(93年)の映像を筆頭に宇都宮記念のレースなど懐かしい動画が放映されている。また「神山の歩んだ道」として93年オールスター優勝から04年オールスター優勝までのレースや表彰式の写真が展示。他にも神山の記念優勝99回の記録、宇都宮記念(前後節時代)の歴代優勝者の一覧もある。

 宇都宮競輪の本場開催、場外発売で行った際には神山記念コーナーで〝神山の名勝負〟を思い出すのも競輪の楽しみの一つだ。

 「神山のGⅠ優勝16回を振り返る」の今回は99年。96年10月の寛仁親王牌優勝でグランドスラム(特別競輪全冠)に王手をかけていた神山は99年3月の静岡ダービーで井上茂徳氏、滝澤正光氏に次いで3人目のグランドスラマーに輝いた。

 静岡競輪場のスタンドには「神山の夢は僕らの夢」という応援幕が掲げられていたのが記憶に残る。神山は「井上さんと滝澤さんの次というのは〝競輪道を極めた〟という感じでうれしい」の言葉で偉業の喜びを語った。9月には甲子園オールスター優勝。神山のGⅠ優勝は12回を重ねた。

 ◇中林 陵治(なかばやし・りょうじ)熊本県八代市出身の62歳。慶大卒。87年5月の花月園新人リーグ(59期生)で競輪記者デビュー以来、現場取材一筋38年。デビュー戦から見た選手で最強は神山雄一郎、最速は吉岡稔真。

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