ニュース&記者コラム

【記者コラム】父を彷彿させる大器の山崎歩

 デビュー2年目の大器・山崎歩夢(20=福島・125期)が本格化しつつある。9日からの立川FⅠに出走し連勝で決勝進出。11日の決勝は捲られて5着に敗れたが、果敢に突っ張り先行を見せ存在感を示した。


 父はGⅠ9勝の芳仁。昨年8月には函館オールスターでGⅠ初出走。初日に逃げ切っていきなり初勝利を挙げた。続く9月の小倉は3日間ともバックを取り切る積極的なレースで完全V。デビューから1年3カ月余りでS級初Vを飾った。その後は結果を残せなかったが、昨年12月末からは奈良(②②❻)、平塚(①①❼)、宇都宮(①①❹)で決勝に進出。調子を上げて挑んだ立川だった。前検日には「安定したレースはできているけど決勝が良くない。どの位置からでも主導権を取れるようになって、しっかり勝ち切れるようにもっと強くなりたい。今年の目標は、最低でも地元いわき平で開催されるヤングGPには乗りたいです」と語った。

 初日は道中5番手から上昇する際に、ライン3番手を回っていた選手が赤板過ぎに落車するアクシデント。打鐘過ぎに主導権を奪ったが「(ラインが)2車になったんで、3番手から捲られないように注意しながら仕掛けた」と冷静に対応して逃げ切った。2日目は前受けからの突っ張り先行で押し切った。「今までで一番いい先行ができた。ペースも踏んでる感じも良かった。隙をつくらず落ち着いて駆けられた。一段階レベルを上げられたと思う。やっとまた強くなってこられたなと思います。決勝が一番大事。しっかり勝ち切れるように」と語っていた。

 決勝でも有言実行して主導権を奪った。父譲りのスピードとパワーに加え、非凡なダッシュ力も保持する歩夢。今後の活躍を見守っていきたい選手だ。

 ◇鈴木 智憲(すずき・とものり)1967年9月生まれ。愛知県出身の58歳。92年スポニチ入社。97年から2年間競輪記者を経験。当時は神山雄一郎、吉岡稔真が東西の横綱として君臨していた。24年4月に26年ぶりに現場復帰。

KEIRINスポニチ ファン必見!
最新ニュース配信、ミッドナイト詳細予想、記者コラム、ガールズケイリンなど無料で見られる情報が満載。そのほか、お得なキャンペーンも。