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【記者コラム】競輪にもサマータイム導入を

 早くもコラムの打席が回ってきたが、珍しく大きな出来事がない。いや、あるにはあるのだが、時期尚早のネタ。きっともうすぐ正式発表があると思うので今回は触れないでおこう。少しお待ちください。

 短かった梅雨も明けて夏本番。各地で連日の猛暑日を観測している。こうなると心配なのが選手たちの体調だ。6日の小松島記念最終日。小川丈太(徳島)、尾方祐仁(岐阜)、鈴木薫(東京)の3人が当日欠場となったが、いずれも熱中症によるもの。外気が35度なら、すり鉢状のバンク中は50度近くになる。いくら屈強なアスリートであっても、これは命に関わるくらいの過酷過ぎる条件だ。極論になってしまうが、昨年から2部制を実施している夏の高校野球のように、真夏の競輪も日中の開催は極力避け、モーニング、ナイター、ミッドナイトの3部制をメインに日程調整をするべきではないだろうか。

 選手間では頸(けい)部動脈、静脈を直接冷やすことができる首かけ式の氷囊(ひょうのう)がトレンドになっている。値段は3000円前後。最近ではカラーバリエーションも増え、左右分離型などの新製品なども出てきた。検車場内には必ず製氷機があるので燃料費もかからず、愛用する選手は年々増加している。三宅裕武も「3年前から愛用。これがないとアップなんてできない」と夏場のマストアイテムだと語る。一般人が日常生活で使うにはかなり不向きな形状でも、競輪選手にはベストフィット。これを考案した人には心から感謝したい。

 いずれにしても、地球環境は間違いなく変化している。40年前、自分が子供の頃の夏はこんなに暑くなかった。もはや地球温暖化のレベルを超えている。コロナ禍にはあれだけ大規模な運営対応ができたのだ。地球沸騰化にもしっかりと対応して、選手たちの生命を守ってほしい。そして未来永劫(えいごう)、競輪という文化を存続させてほしいと切に願う。(岡田 光広)

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