小田原最終日 3月25日のデビューから無傷の18連勝で史上2人目となるS級特昇を果たした早期卒業生の寺崎浩平(26=福井・117期)が3日、S級初戦の小田原最終日11Rで1着。デビュー79日でS級最速Vの快挙を成し遂げた。従来の記録は、昨年11月に坂井洋(25=栃木・115期)が平塚で達成した144日。
決勝は中団からのレースとなった寺崎。「スタートは狙っていた」が、皿屋―原の中部勢が前受けしてその後ろに単騎の池田。寺崎は4番手でレースを運ぶ。残り2周で上昇した近藤―川崎―棟方を打鐘で叩いたが、後方に引いた皿屋がダッシュ良く先手を奪っていく。「皿屋さんがカマして来たのは見えていた。あそこで合わせ切れれば良かったけど。後ろが付いて来ていないのも分かっていたので」。冷静に1車の皿屋を出させ番手で仕掛けるタイミングをうかがう。「もっと早くまくらなくてはいけなかったけど脚はいっぱいで。後ろの村上さんには申し訳なかった」と振り返ったように、2Cからまくり追い込みで皿屋をかわして先頭へ。最後は猛追する村上をぎりぎり振り切った。
「準決で連勝記録は止まったけど、絶対に優勝するという強い気持ちで臨んだ。最速V?前日に初めて知った。意識はしていなかったけど優勝できて良かった」と顔をほころばせる。「次の斡旋も決まっていないので今後の目標は特にないが、7月に行われる地元の福井記念には出たいと思っている。今後は近畿を代表する先行選手として自分の仕事をしっかりやっていきたい」と決意を明かした。
デビュー79日・寺崎S級最速V
2020/4/4