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松戸「燦燦ムーンナイトカップ」山本GⅢ初制覇

 松戸競輪のナイターGⅢ「燦燦ムーンナイトカップ」は11日に決勝戦が行われ、山本伸一(37=京都・101期)が最終2角3番手から捲って優勝。山本はこれがGⅢ初制覇となった。また、デビュー最速となるGⅢ制覇を狙った寺崎は9着に終わった。
 レースは寺崎がスタートを決めて寺崎―山本―阿竹―岩津―永沢―斎藤―大石―成清―武田で周回。青板Bで大石ラインが上昇すると、寺崎が突っ張り踏み合いに。打鐘前、3番手にいた阿竹―岩津が内をすくい寺崎をどかして主導権を握る。寺崎は外に浮いて後退。切り替え3番手にいた山本が最終2角から捲り快勝。外から伸びた永沢が山本にスイッチした岩津をゴール前とらえて2着に入った。
 「気迫が凄かったし、ちょっと突っ張るかもとは思った」。注目が集まったスーパールーキーが驚きの突っ張り。「寺崎の頑張りに応えるためにも切り替えさせてもらった」と最終ホームで外に浮いた寺崎を入れずに最後は自力に転じる。最終2角から踏み出したスピードは違った。「踏み出しに余裕はあったし、行けるかなと思った」と最後は2着に3車身差付ける快勝だった。「家族、輪界に導いてくれた師匠(篠原英雄=高知81期)に感謝したいですね」と笑顔がはじけた。四国のアイランドリーグで活躍した元野球人が、松戸の夜にうれしいプロ1号の一発を放った。
寺崎浩平(9着) 大石君がゆっくり来たので1回突っ張ればペースで駆けられると思った。自分の中では踏み合った感じはなく、(打鐘で)内をすくわれたのが痛かった。記録は気にしていたが、競輪なので勝てばいいというわけではないし、この経験をこの先に生かしたい。
山本 伸一(やまもと・しんいち)1983年(昭58)2月15日生まれ、京都府出身の37歳。12年7月に101期生として高知でデビュー。通算成績は669走、183勝。1㍍76、77㌔。血液型A。
次走 優勝の山本伸一は和歌山FⅠ(16~18日)、2着の永沢剛は防府記念(31~11月3日)、3着の岩津裕介は高松FⅠ(26~28日)。

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