ニュース&記者コラム

高木真備が電撃引退

 昨年のガールズケイリングランプリを制した高木真備(27=東京)が3日、電撃引退を表明した。この日、京王閣競輪場で優勝報告会が行われ、スーツ姿で登場した高木。ファンの前で「競輪選手を引退することを決めました」とバンクを去る決意を明かした。

 高木はガールズケイリン3期生として14年5月にデビュー。「25歳までに賞金女王になる」と言い続けてきた。かわいらしいルックスと、ひたむきに先行する姿から人気に火がつき徐々にステップアップ。16年にはファン投票1位に輝くなど名実ともにトップレーサーへと駆け上がった。昨年のガールズケイリングランプリでは念願の初優勝。目標の賞金女王に輝いた。だが今年は〝燃え尽き症候群〟に苦しみ、練習中の肉離れなども重なり思ったような成績を残せずにいた。

 前走の川崎後に引退を決断。高木は「賞金女王になったら辞める覚悟でやってきた。時間がたてば戦う気持ちが戻るかと思ったけど戻らなかった。このままでは期待に応えられないし迷惑を掛けてしまう」と話し「競輪人生をやり切ったと、はっきり思ったので次の世界への決断をしました」と未練なく自転車を降りる決意を固めた。今後は興味があった保護犬や保護猫に関わる活動に就く予定。


 ◇高木 真備(たかぎ・まきび)1994年(平6)8月17日生まれ、東京都町田市出身の27歳。文化学園大杉並高卒。競輪学校(現競輪選手養成所)106期在校2位で14年5月、奈良でプロデビュー。主な優勝は21年ガールズグランプリ。通算成績は616戦379勝。通算優勝は91回。1㍍61、63㌔。血液型A。


〝戦友〟もビックリ

▼小林莉子 戦友だったのでさみしいです。一緒に走った川崎でやり切った感じがあったので心配していた。

▼中村由香里 びっくりしている。人生は一度きりなので好きなことをやるのもいいと思う。

▼石井寛子 競輪をやり切ったのならカッコいい!次の目標が決まっているのも凄い素敵なことだと思います。

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