特別クラス 強豪が集結

 新設された「第1回濱田翁カップ」(GⅢ)が29日から3日間、デイ開催で行われる。3日制とはいえGⅢの冠付き。SS班の村上博幸がV争いをリードしそうだが、中川誠一郎、吉沢純平、渡辺一成ら特別クラスの強豪が集まった。ホームバンクで迎え撃つ園田匠、新進気鋭の南潤ら多士済々。また、児玉碧衣、奥井迪、山原さくらが参戦するガールズケイリンも見ものだ。
 

村上 差し脚のキレひと際光る

村上博幸


 昨年からGⅠ競輪祭がナイターで6日制に移行したことで、デイ開催として3日制のGⅢとして新たにスタートを切る「濱田翁カップ」。記念すべき第1回大会に全国区の強豪が集結する。SS班から唯一参戦するのが村上博幸だ。直前のウイナーズカップ(大垣)は準決で無念の敗退となったが、差し脚のキレはメンバー中、ひと際光る。村上にとってウイナーズカップで2勝を手にした南潤の存在は頼もしい限りだろう。南との近畿連係で村上が浮上を果たすとみた。
  

中川 タテに踏む脚力はピカイチ

中川誠一郎


 中川誠一郎を擁する九州勢は互角以上の評価ができる。中川は今年初っぱなのGⅠ(別府・全日本選抜)を獲り、早々とGP切符を手中にしている。タテに踏む脚力はピカイチ。ウイナーズカップでは関東勢の分断策に準決突破はならなかったが、底力は言うまでもない。差し脚自慢の園田匠や北津留翼、小川勇介ら地元勢との九州連係にも注目だ。
  
 世界戦、ワールドカップを戦っている渡辺一成は別府・全日本選抜以来となる国内の実戦。当地の高速バンクは打ってつけ。持ち前のスピードでV争いに加わる。大垣ウイナーズカップで未勝利に終わったとはいえ吉沢純平も圏内だし、馬力ある吉田敏洋も侮れない。差し脚シャープな渡辺晴智、橋本強の動向にも警戒したい。
  

児玉 スピード断トツ

児玉碧衣


 スピード断トツの児玉碧衣がV筆頭格だ。直前の大垣コレクションは同門の姉弟子・小林優香にまくられ2着に敗れたが、鐘過ぎから一気にスパートし梅川風子をねじ伏せるなど、満点の内容だった。対抗格はケレン味のない奥井迪。持ち味の積極プレーで児玉攻略をもくろむ。当地好相性の山原さくらが割って入る。同コレクションは見せ場を作れずじまいだったが、破壊力あるタテ脚が魅力だ。3強によるV争いは見応えタップリ。鈴木奈央、野口のぞみ、土屋珠里が波乱を演出する。