脇本 最高潮

ビッグ連覇が懸かる脇本雄太
 

≪前走大垣ウィナーズC快勝≫

 

 〝平成の怪物〟から〝令和の伝説〟へ…。世界一を目指す脇本には、それぐらいの評価が相応しい。

 

 「本当はブノワ監督に言われていた休養期間だったけど、今年初の競走がダービーでは不安だったので」

 

 他のナショナルチーム組よりひと足先に大垣ウィナーズカップでビッグ戦線に復帰。準決勝こそイン捲りに出た山崎賢人に対して、大外捲りが4分の1車輪届かずの2着だったが、初日から番手選手を引きちぎる異次元のダッシュとスピードだった。決勝もぴったりと追走した浅井康太の差しを振り切って快勝。自らの判断と脚で、今大会への最高のリズムを築いた。

 

 一人でも多くの近畿勢と決勝戦に駒を進め、ナショナルチームの仲間たちとの脚比べを制し、最後は大会3連覇がかかる三谷とのゴール前勝負へ…。それが今回のシナリオ。もちろん、脇本にとっては三谷を振り切ってのビッグ連覇が最高のフィナーレである。