小倉最終日1R |
脚力がきっ抗するガールズ一般戦。穴で狙ってみたいのが田中千尋(写真)だ。
2日目は大敗したが敗因を探れば買い材料はある。終始、外並走になったのが7着の理由。流れに乗れず外に浮き踏み込みが弱くなったのだ。4着の初日は内並走の流れから動ける選手にきっちり食い下がっている。レース運びさえ間違えなければ戦えるはずだ。
前場所からフレームを換えて「道中は余裕がある。周りが見えている」と話していた初日の言葉を信じたい。
敗者戦に回った直近10場所は【2413】で2連対率60%の安定感。積極策を示唆する橋本佳耶か加藤恵を追走して差し脚で勝負。
3連単❹=❶❸❺―❶❷❸❺。
小倉最終日8R |
闘志あふれる追走テクで存在感を示しているのが比嘉真梨代(写真)。
2日間とも勝負どころの反応が素晴らしい。2着の2日目はダッシュ良く仕掛けてきた大久保花梨に俊敏スイッチ。「低速からのダッシュは得意」と言うように、回りたい位置を踏み出しの鋭さと追走技術で奪っている。
尻上がりに脚は仕上がっている様子。3着、2着の成績通り上昇カーブを描いており、悲願の初Vを決める準備は整った。自力型が脚力を削り合う展開になれば、一瞬の差し脚に懸けるマークタイプの比嘉がズバッと伸びる。
3連単❺=❶❷❸―総流し。
小倉最終日9R |
A級決勝は117期の有望株・兼本将太(写真)が復活Vを飾る。
10秒9で豪快に捲った初日の走りも力強かったが、準決勝の走りもパワフル。山崎駿哉の当日欠場で事実上の逃げイチに。「先行1車は(デビューしてから)初めてだった」と不安を抱えながらも、ラスト1周を前半11秒6、後半11秒6で駆け抜けた。トップスピードの持続時間が長い地脚型が真骨頂を発揮した形だ。
4月高知決勝の落車で前走岐阜は「今までで一番調子が悪かった」と振り返るが、今開催は明らかに好調時の動き。最大のライバルとなる小笹隼人はS級点に勝負駆けの内藤敦のために先行策もありそう。兼本はその動きを冷静に見極め、捲りで完全Vを決める。
3連単❶―❷から❸❹❺❻の4点。(小野 祐一)