大宮競輪FⅠ「スポーツニッポン新聞社杯争奪戦」は、2日から4日まで3日間にわたって開催される。

 

 中心は外国人コンビ。ドミトリエフとボスが決勝でタッグ。ハイパワーで上位独占を目指す。

 

 日本勢はGⅠ戦線でも活躍する菅田壱道のほか地元戦に燃える金子哲大と植原琢也、追い込み型で実力のある内藤秀久、坂口晃輔、芦沢大輔や機動力が魅力の川村晃司らが打倒外国勢に挑戦。

 

 好メンバーがそろい、迫力満点のバトルが繰り広げられる。

 ドミトリエフ&ボス主役

ドミトリエフ&ボス20190901大宮

強力コンビのドミトリエフ(左)とボス

☆S級戦見どころ①☆

 

 ドミトリエフとボスの今年の連係は1回。5月奈良の決勝でライン2車。ボスが前でドミトリエフが番手回り。その時はボスが打鐘前から一気に叩き主導権。すんなり続いたドミトリエフが直線抜け出してV。3番手で2人を追った別線の自力選手が2着に入り、早めから飛ばしたボスは3着という結果だった。

 

 ボスは外国人選手との連係で前回りが多い。今年のFⅠ決勝では外国人同士で7回一緒になったうち5回が前で自力勝負。いずれも果敢に仕掛けて後ろを回った外国人選手が1着を獲っている。

 

 ボスの今年のVは3回。うち1回は逃げ切っての勝利だが、その時は外国人選手がボス1人だけ。ほかの2回はブフリとボティシャーの後ろ回りから差しての1着だった。ここで再び奈良同様にボス―ドミトリエフで並ぶなら、有利なのはドミトリエフということになる。すんなり続けるようなら、番手から好展開をものにする可能性が高い。

 

 ただ、南関に自力型の目標がない内藤秀久は位置取りがシビア。状況によっては外国勢分断を狙うかもしれない。また、自在性のある菅田壱道も簡単に外国勢のラインを出させるとは思えない。ドミトリエフはボスの後ろで絡まれるようだと楽な展開とはならず、その場合は前で押し切りを狙うボスに流れが向くことになる。

 

 パワー断然の外国勢にとって、ほかに注意すべき点はバンクとの相性。ボスは今年初戦の4月、ドミトリエフは17年7月に大宮でFⅠに出場。その時は2人とも準決で3着までに入れず決勝入りを逃した。

 

 500走路を走る機会が少ないことは不利な要素と言えなくもない。過去の経験を踏まえ、しっかりといいタイミングで仕掛けたい。