□西武園競輪ＦⅠナイター「スポーツニッポン新聞社杯争奪戦」は、あす２月15日から２月17日まで３日間にわたって開催される。

□当地で２回目、Ｓ級戦では初となるナイター競輪（ブルーウイングナイトレース）は出場選手の実力が拮抗して激戦模様。

□四国の若手でパワーのある佐々木豪のほか阿竹智史、高久保雄介、宿口陽一、小嶋敬二、山口富生、佐藤友和、萩原孝之、新鋭の河合佑弥ら好メンバーがそろって連日、熱いバトルが繰り広げられる。（１Ｒ発走＝15時20分）

S級シリーズでの初優勝を狙う佐々木豪

≪飛躍に燃える佐々木パワー発揮≫

□今年の飛躍に燃える佐々木豪がパワーを発揮する。昨年は目標のひとつに掲げていたヤンググランプリ出場（結果は３着）を果たすも、同様にクリアすべきテーマとして意識したＳ級でのシリーズ初優勝は達成できず。

□ただ、実力はすでにグレードレースで結果を出しても不思議ではないレベル。ＦⅠでのＶゲットは時間の問題と言っていい。同期で同じ四国の若手として注目され成績で先を行く太田竜馬の躍進も大きな発憤材料。ライバルの活躍にも刺激を受けつつ前に進む。

□今年初戦の１月大垣ＦⅠ決勝ではビッグ戦線でも強さを見せる竹内雄作、山中秀将を打鐘先行で不発にして３着。番手回りからＶの小倉竜二、３番手で２着の三宅達也と中四国で上位独占。前走岸和田ＦⅠでは準決で逃げて４着も、初日、最終日と自力で仕掛けて２勝を挙げた。ここは四国同士で信頼できる阿竹智史と連係。勝てるタイミングを意識し、前で力強く踏み込む。

≪ラインを組む阿竹≫

□阿竹は昨年10月前橋寛仁親王牌で落車して左鎖骨骨折。長期欠場を余儀なくされ前走大垣ＦⅠで復帰。約４カ月ぶりでの実戦だったが準決を自力で仕掛けて２着で突破。決勝もラインの先頭で戦い２着に入った。

□佐々木との連係が可能な今シリーズは追い込みでの勝負となりそう。しっかり続いて直線で鋭く差し迫る。

≪高久保　好勝負必至≫

□高久保雄介は前走伊東ＦⅠで３連勝を決め、15年４月以来のＶ。決勝は最終Ｈ８番手の位置から踏み上げるとグングンと加速。最終Ｂで前団を抜き去る豪快な勝ちっぷりで好調さを印象づけた。その後、今回前検日までは中５日。勢いを維持して臨み好勝負を演じたい。

□地元戦に気合を込めて走るのが宿口陽一。当地前走は昨年11月ＦⅠ❷③❾着。１月大宮記念では２日目二予Ａで７着も、一予で１着など３回連に絡んだ。ここで狙うのはもちろん優勝。楽しみなのが埼京同士の新鋭で今シリーズがＳ級に特進して２場所目となる河合佑弥との連係が考えられること。先行勝負に徹する河合との同乗が決勝で実現すれば断然有利に運ぶことができる。

□中部は小嶋敬二、山口富生のベテラン同学年タイトルホルダーコンビがタッグ。まくり基本に仕掛ける小嶋に山口が続きワンツーを目指す。佐藤友和もＧⅠ覇者で底力がある。組み立ては小嶋と同様にまくりが基本。流れに乗って出ると浮上する。当地記念を13年に制している萩原孝之は位置と流れ次第。理想は同県後輩で一戦ごとに力を付けている若手の徹底先行型・大石剣士との連係。状況に応じて自力を出すことも可能で軽視はできない。

２月17日＝第11レース・先頭固定2025㍍【激戦必至】発走20時25分

≪成績抜群の藤根≫

□成績抜群の藤根は昨年９月に２班に特昇してから10場所で９Ｖ。ここまで31走して27勝。２着３回、着外は１回だけと、すでにＳ級に特進していても不思議でないほどの安定ぶり。直近２場所は連続完全Ｖ。ここで３連勝なら晴れてＳ級へ。失敗なく決めたい。北連携で工藤が番手を回る。

□吉田の地元Ｖも。同県で先行力ある笠松や関東同士で同期の古屋との連携が臨め、展開が向くと台頭。藤岡は前々走防府決勝で藤根に敗れ２着。先行ラインの番手を回りカマした藤根に切り替えての結果。ここは自力勝負か。松尾は藤根に乗って浮上も。