S級戦見どころ
岸和田高松宮記念杯では西準決で7着も2日目白虎賞など3勝を挙げた三谷竜生。決勝入りは逃したが久々にGⅠで存在感をアピールして復活ムードを印象づけた。その後、中6日で走る今期最終戦のここで目指すのは約1年2カ月ぶりとなる決勝での1着。しっかり決めて勢いを加速させたい。
宮杯での3勝はラインの番手を回ってのもの。初日西予選は寺崎浩平、白虎賞と最終日特秀は野原雅也が前で果敢な走り。三谷は後ろで有利に運び好展開を生かした。
今シリーズは近畿後輩の自力型が脇本勇希、小森貴大、福永大智と3人。ここもラインの番手となるケースは十分。自力の組み合わせでも、それはそれで望むところか。単騎で不発となった宮杯準決の悔しさを晴らせる。近畿の自力型ではパワーのある高久保雄介も注目の1人。追い込み型も差し鋭い渡辺十夢、村田雅一、伊代野貴照がいて厚いラインが見込める。
関東の軸は諸橋愛。2月GⅠ川崎全日本選抜で決勝入り、4月四日市GⅢでVなど今年も上位レベルで活躍。
ただ、5月京王閣ダービー以降の4場所で3回落車。コンディションを維持できているかが気になるところ。それでもラインの自力型がそろい、目標には事欠かない。茨栃勢の雨谷一樹、山岸佳太、小畑勝広らが頼れる仲間となりそう。勝てる位置取りから直線で鋭さを見せる。
南関のV有力候補は差し脚切れる内藤秀久。同県で同じ川崎をホームとする自力型の後輩が堀内俊介と青野将大。決勝で連係できれば理想的だ。
近藤隆司も前走取手FⅠでVと上り調子。スピードを生かした捲りが得意戦法。ここでは京王閣ダービー一予で決められなかった成清貴之との千葉ワンツーを意識するか。
岐阜同士で同期、同学年の川口聖二と長尾拳太は前走名古屋FⅠ準決、決勝でワンツー。後ろ回りから差した長尾がS級初V。ここも好連係を狙う。
北日本は坂本貴史が1班1人。自力で前々に攻めてV争いに加わる。