ホームバンクで躍動 伊藤裕貴

大ケガ乗り越えさらに成長‼

伊藤裕貴20190605四日市

大ケガを乗り越えて4月・岸和田で復活Vを飾った伊藤裕貴

≪見せるぞ三重魂≫

 

昨年2月、街道練習中に追突事故に見舞われて腰椎圧迫骨折。宇都宮FⅠで優勝を飾った直後の惨事であった。その年の共同通信社杯(GⅡ)の権利を得るために治療、リハビリに懸命に取り組み、同年5月の西武園で戦線復帰。ただ急ピッチで仕上げた体に事故前のキレはなく、白星を飾れたのはその2カ月後、福井記念の2次予選だった。

 

そこからもしばらくは苦戦を強いられたが、昨年末から徐々に白星の数が増え出し、今年に入ってからはコンスタントに決勝進出。そして、4月の岸和田で待望のVゴール。
「腐らず、諦めずにやってきて本当に良かった。支えてくれた周りの人たちに感謝です」

 

その喜びは、大ケガを乗り越えた者にしか分からないものだった。そして、時計の針を1年前に戻すことができた伊藤は、ようやく次のステップへ踏み出すことができるのである。

 

全プロの競技大会では浅井康太、柴崎淳と共にチームスプリントに参加。結果は2位。それでも1位の北日本チームとは0・1秒の差。追い風ぶんで変わってしまうような微差である。下を向くことはない。

 

精神的にも肉体的にも、ケガをする前より成長しているのは明らかだ。気負いするようなメンバー構成でもない。はっきり言って、今回の地元GⅢは大チャンスだ。平常心と集中力を欠かすことなく4日間とも全力を出し切れるようなら、もうワンランク上の栄冠が見えてくる。三重魂、見せてくれ!