京都向日町競輪のS級シリーズ「日本名輪会カップ・第2回荒木実賞・スポーツニッポン杯(FⅠ)」は19日に開幕。輪界でもトップクラスのスピードを秘める太田竜馬が主役を務める。中四国勢・柏野智典を連れての快走劇は必見だ。好調・稲毛健太を軸にした南修二、川村晃司ら近畿勢も強力ラインナップ。実力者・松坂洋平の一発も不気味だし、気鋭の機動力型も参戦し目が離せない攻防だ。
 

◆向日町競輪「名輪会C(FI)主力メンバー」◆

 

いざ他派制圧

太田 竜馬

 
 昨年後半のビッグ戦線ではやや鳴りを潜めていた太田だが、ようやく昨年末に目覚めた。佐世保記念決勝、最終バック8番手から強烈なまくり追い込みで優勝。「昨年はGⅢで4Vと飛躍した1年だった」と振り返った。今年の走り初めで好スタートを切りたい。競走得点上位の柏野の支援を受けて実力フル回転だ。
 

力勝負だ

稲毛 健太

 
 近畿勢も強力布陣。稲毛がその核になる。年頭の地元の和歌山記念決勝は6着に終わったが、果敢にカマシ先行に打って出るなど近況通りの好調ぶり。太田に唯一、力で対抗できる存在だ。稲毛とタッグを組む南が厳しい立ち回りで浮上のケースも十分だが、地元戦の川村、畑段らの好戦にも期待できる。
 

黒馬か

松坂 洋平

 
 松坂洋が正月の前橋FⅠ戦で優勝と意気揚がっての参戦。まくり、先行が掛かり切ればV戦線の黒馬だ。山田が前回和歌山のブロックセブンを制するなど、勢いを増す。同県・吉村を連れての大駆けに注意。山岸は本来の凄み欠く。底力健在の田中や、伸び盛りの115期・朝倉智仁の走りにも注目したい。