小田原競輪開設72周年記念GⅢ「北条早雲杯争奪戦」は、26日から29日まで4日間にわたって開催される。S級S班から3選手のほか好メンバーがそろって出場。深谷知広、松井宏佑、平原康多、清水裕友、守沢太志、渡辺一成、真杉匠、北津留翼ら豪華な顔ぶれにより連日、迫力満点のバトルが繰り広げられる。なお、新型コロナウイルス感染症拡大防止の観点から本場無観客となる。(電投番号「36#」)


 残念ながら地元エースの郡司浩平が平オールスターに続き欠場。代わって主役を務めるのはハイパワーの深谷知広になるか。当地小田原では14年に場内トークショーに招かれたことはあったがレース出場は今回が初。バンクの印象は薄いかもしれないが1月に愛知から静岡に移籍した深谷にとって、同じ南関地区での記念はそれなりに重みを持つ舞台と言っていい。気持ちを込めて4日間を戦い抜く。

 組み立てはメンバー構成次第か。地元の松井宏佑や南関同士となる千葉の鈴木裕らとどのような作戦で臨むか流動的だが、基本は持ち味を生かしての自力勝負。ナショナルチームで鍛え上げた強烈なダッシュとスピードを武器にシリーズを引っ張る。今年は7場所出走のうちGⅠで2回、GⅡで1回、GⅢで2回決勝に進んでいるが9着か8着。静岡に移籍してからまだない優勝を、そろそろ決めたい気持ちは強いはず。単騎で不利な戦いを強いられたオールスター決勝の分も、ここで勝ちにいく。