地元のヒーロー・清水裕友の走りに酔いしれろ!防府競輪のGⅢ開設72周年記念「周防国府杯争奪戦」が、31日から11月3日までの日程で争われる。大注目なのが地元記念4連続Vを狙う清水裕友(26=山口)。年に1度の地元凱旋レースでファンに熱い走りを届けてくれるはずだ。遠征陣も新田祐大や松浦悠士らスター選手が勢ぞろい。4日間、33バンクでの激闘から目が離せない。


 さあ、地元記念4連覇へ―。清水裕友が3連続優勝中の周防国府杯争奪戦に帰ってきた。周年記念の前節後節が撤廃された02(平14)年以降で、同一周年を4連覇した選手はいない(京王閣記念の後閑信一、弥彦記念の諸橋愛、四日市記念の浅井康太、福井記念の脇本雄太が3連覇を達成)。新制度になってからは前人未踏の偉業に挑戦する。

 「それは知らなかった。4連覇というのは聞かないなぁと思っていたけど。自分としてはそれ(防府記念4連覇)しか狙っていません。何がなんでも。是が非でもですね」

 前場所のGⅠ寛仁親王牌は準決敗退。最終日も果敢に先行したが4着に終わった。「悪くなかったけど、(2場所前の)平塚記念の方が良かったかな。ただ、夏場を思えば体が動いて調子は上がっている。あとはもう気持ちでしょうね」

 常々、〝地元バンクへの思いは誰よりも強い〟と公言する。S級S班になってからは、地元戦を走るのは周年記念の年に1回だけ。これまでの3連覇という結果が、清水の地元に対する思いの裏返しでもある。今年の優勝は3月の松阪ウィナーズカップのみだが、気持ちは自然と高まっていくだろう。現在は賞金ランク5位。ハイレベルなグランプリ賞金争いを繰り広げているが、残るGⅠは競輪祭のみ。4年連続のグランプリは、ほぼ当確ランプがともったが「最後まで気を抜かずに頑張ります」と慢心は一切ない。地元記念4連覇を達成して、気分良く競輪祭、そして年末のグランプリに向かってもらおう。