昨年と同じくグループA(トパーズ)とグループB(アメジスト)に分かれ、双方のグループの優勝者は年末の静岡グランプリシリーズ初日(28日)に行われるガールズグランプリの切符を手にできる。あとは賞金ランク上位者が出場権を得る。

 グループAは2年ぶり4回目のGP出場を目指す小林優香が中心だ。東京五輪後、実戦に復帰したのが8月ガールズドリーム(いわき平)。児玉碧衣に屈しはしたが、ゴール前のデッドヒートは見応えがあった。その後、5場所を消化し完全V4回、準優勝1回と破格のタテ脚を見せつけている。GP復帰の条件は優勝のみ。小林は何が何でも獲るつもりだ。連勝街道をゆく石井寛子が対抗格。高木真備、梅川風子、鈴木美教が上位に割って入る。

 グループBはGP3連覇中の児玉碧衣に逆らえない。直前の広島でガールズケイリン25連勝の新記録を樹立したばかり。GPトライアルも昨年2度目の優勝と相性もグー。死角は見当たらない。安定したハンドルさばきが印象的な小林莉子が迫る。尾方真生が自力で姉弟子の児玉に挑戦。尾崎睦、柳原真緒のタテ脚がどこまで通用。波乱の目は7月小倉決勝で児玉に土を付けた久米詩だろう。