立川競輪FⅠ「第9回前節立川市営・スポーツニッポン杯」は、13日から15日まで3日間にわたって開催される。S級、A級とガールズケイリンの3本立てだがメインのS級は10月弥彦寛仁親王牌ファイナリストの菅田壱道が主役。そのほか坂本貴史、松谷秀幸、芹沢辰弘らにより熱いバトルが繰り広げられる。ガールズはV数が多く安定度で上回る荒牧聖未を中心に加瀬加奈子、岩崎ゆみこ、高木佑真らが出場する。(電投番号「28#」)

 親王牌で約2年ぶりにGⅠで決勝に進んだ菅田は、その後FⅠのみ4場所に出場。優勝こそ逃したが直近2場所は続けて決勝2着。悪くない状態をキープしているか。今年の出場予定は残り2場所。最終戦となるGⅢの佐世保記念を前に、ここで昨年12月いわき平以来、1年ぶりとなるVを狙う。組み立てはメンバー構成次第。前走豊橋でも力を合わせた坂本が一緒で、基本は前を任せての勝負となりそう。豊橋では決勝に北日本が4人進んで結束。菅田はラインの3番手を回った。坂本だけでなく北日本の後輩でパワーがアップしてきた酒井がいることも有利な材料と言っていい。ここでも厚い連係を実現させたい。

 坂本は豊橋と同様、菅田の前で戦う。決勝は降りしきる雨の中、4車の先頭で打鐘前から出て風を切ったが、番手の位置が並走になった不利な流れもあって浅井康太の2角捲りに屈した。ただ、準決は捲りを決めて1着。うまく流れに乗って出られるかが鍵となりそうだ。

 関東は森田の欠場でS1は芦沢ただ1人となったが、この男なら目標がいなくても関係はない。前走の松山記念準決では新田-大森の三番手追走もG前で渡部に交わされ4着。惜しくも決勝入りを逃したが、状態面は悪くなさそう。位置取り厳しく動き、当地の長い直線を味方につけて今年3度目のVを目指す。

 準地元の岡本も軽視は禁物。前回の松山記念では④⑦⑥⑥と見せ場なかったが、FI戦ならチャンスはある。

 南関のV候補は松谷。前走松山記念で決勝に進み、そこまで悪かった流れを修正。自身と同じ川崎をホームとする堀内の動きに乗って抜け出しを図る。差し脚好調な萩原が神奈川勢と連係。今期2度目のVへ直線で切れ味を発揮する。