A級1・2班戦展望①

 前期S級で、来期もS級復帰が決まっている栗山俊介がV候補筆頭。降級初戦の佐世保で準V、続く地元の奈良で完全Vと順調に今期を滑り出した。そこから2場所、欠場はあったが、復帰戦の西武園で完全V。影響は全く感じさせなかった。

 特別昇級が懸かった岐阜は初日2着で連勝が止まったが、前場所の岐阜から中3日になるが、今年はまだ5場所目。疲れを心配する必要はないだろう。強烈な捲りでシリーズを盛り上げる。

 谷口明正田中勇二も前期S級の実力者。

 谷口は昨年11月の落車の影響で復帰戦だった今期初戦の大垣は決勝進出を逃したが、その後の3場所はきっちりと優出。前場所の豊橋決勝は別線の先行争いを豪快に捲って、今年初優勝を飾った。続く小倉を配分欠場して競走間隔がやや開いた。初日特選で状態面の把握をしておきたい。

 田中は降級初戦の松山で痛恨の失格。直後の和歌山を準優勝で盛り返したかと思われたが、その後はクリーンヒットがない。前場所の小倉は準決勝と最終日が自力戦で6、5着に終わった。目標不在時にどこまでしのげるかがカギになりそうだ。