A級1・2班戦展望②

 来期の初S級が決まった下野義城。〝先行力〟という観点なら今節トップだろう。久留米は昨年11月に決勝4着。バンク相性も悪くなさそうだ。

 田上晃也橋本凌汰の岡山コンビも見逃せない。

 田上は今年初戦の広島で幸先良くV。その後も優出ラッシュだったが、ここ3場所は優出を逃している。パワフルな自力攻撃でリズムを変えたいところだ。

 119期の橋本は昨年10月に特別昇班で2班に上がった。1、2班戦に舞台が変わって約半年が経過したが、本来のパフォーマンスを発揮しているとは言いがたい。ポテンシャルは高いだけに、きっかけ一つで大化けする可能性を秘めている。特別昇班したばかりの近藤翔馬の走りからも目が離せない。

 九州勢は追い込み陣に役者がそろった。川島勝は今年3回の優出があり、2場所前の武雄で準V。鋭い決め脚が戻ってきた。2月の小倉で優勝した川又裕樹に、高木竜司の差し脚も軽視できない。

 地元勢は昨年末の当地で通算300勝を達成した穴井利久、前場所の小倉で優出した良永浩一の奮闘に期待しよう。