A級1・2班戦展望

 米嶋恵介(119期・岡山)は今期、格付けは2班だがS級点を狙えるところまで上がってきていた。

 「予選スタートですが、狙っていきたい」

 しかし7月の大宮決勝で失格し、8月小倉準決では、まさかの過失走行(落車、失格)。

 これで今期失格2回で仕切り直しとなった。それでも出足いいカマシ、捲りはメンバー中、屈指の存在だ。今回の組み合わせではスピード上位は明らかだ。米嶋と同乗すれば追い込み確かな高津がマークする。

 高津晃治(87期・岡山)も今期、失格1回でS級点を狙っていくには厳しい立場。しかし「流れさえ向けば何とかなる状態です」。10月小松島決勝では単騎戦となり、奇襲の捲り(3着)を放つなど元気いっぱい。

 ここ数場所は確実に決勝戦に進出しており、決勝では2、3着が多いものの、今回メンバー的にVチャンスか。

 対する他派も差は僅か。今期、特昇した東矢圭吾(121期・熊本)に未知の魅力がある。

 レベルが高い121期・在所4位の好素材で、ツボにハマった時の捲りには見るべきものがある。まだレース運びに甘さを残しているが、力的には十分、上位で勝ち負け出来る。

 マークは安定感がある西田将士(105期・長崎)になってくるか。

 四国勢は近況、上向ている久樹克門(113期・徳島)が主軸になる。

 9月の高松で優勝し、近況も切れのいい動きを見せている。組み合わせ次第で番手戦もあり、器用さも兼ね備えている。混戦になった時には冷静に展開を見極めるレース勘もあり、V候補の一角だ。

 マークは同県の二條祐也(97期・徳島)がハコを守っていく。

 中部勢からは2班の長谷部龍一(117期・岐阜)が準決、決勝と勝ち上がってくれば見逃せない。

 9月富山では決勝では会心の番手戦で完全Vを決めた。タテ脚はもちろん、ヨコも出来る。今回、同期の内藤久文(117期・愛知)と同乗した時には連係していく流れになるか注目を…。

 山口聖矢(115期・岐阜)やベテラン富永益生(66期・愛知)も前次第で浮上してくる。