A級1・2班戦展望

 何といっても注目は、121期の真鍋智寬。8月の武雄、9月の西武園、松山で9連勝し、特別昇班を成し遂げると、1、2班戦初戦の10月玉野、続く10月高知と立て続けに完全V。前走の11月富山は❶①❹で惜しくも特別昇級は逃したが、勢いは断然だ。今の真鍋なら予選スタートでもまったく問題はないだろう。富山の反省を元にしっかりと立て直し、再発進を目指す。

 真鍋の前に立ちふさがるのが立部楓真だ。11月の小倉❶②❶に続き、11月武雄決勝では6番手から捲って前を行く選手をのみ込み、2場所連続Vを達成。これで7月の降級後は3Vをマーク。前節の11月玉野は❶①❻で3場所連続Vはならなかったが、実力の高さは間違いない。その力を久留米のバンクで遺憾なく発揮する。

 9月玉野で降格後初Vを飾った佐川翔吾。10月松阪決勝は単騎戦だったこともあって7着に終わったが、3日間とも走りは安定していて、状態は悪くなさそう。来期のS級復帰に弾みをつけるためにも、ここは結果を残したい。

 

 篠原龍馬は9月小倉で❶①❶。11月取手は❷④1も、最終日はほぼ1周を逃げ切って勝っており、パワーとスタミナは今節トップクラス。前走富山に続き真鍋と同配分なのも好材料で期待大。

 

 ベテランらしい堅実な走りが魅力の前反祐一郞や、井手健四宮哲朗吉田健市も侮れない存在だ。