石井寛子に聞く

 今年の女王を決める「ガールズケイリングランプリ」が12月29日、平塚競輪場で行われる。

 デビューした13年から当大会に出場し続けている石井寛子(36=東京・104期)が今年も賞金ランキング2位で、10年連続10度目の出場権をゲット。ガールズ初の通算500勝や、全場制覇を果たしたレジェンドが、大一番への意気込みを独白した。(聞き手・渡辺 雄人)

→石井寛子2022年成績


「目標は神山さん」

 ――10年連続ガールズグランプリ出場おめでとうございます。獲得賞金2位での出場。今年を振り返ってください。

 「3月のコレクションを優勝できて賞金を上積みできたので、今年もいけるかなと思っていたけど、夏に〝あれっ〟という順位になった時もあった。それでも無事に出場できて良かったです」

 ――今年は6月の小田原でガールズ初の通算500勝と全場制覇の更新(ガールズ開催のない小松島、出走機会のなかった千葉は除く)もありました。

 「何でも初というのはうれしいですね。取り上げてもらって私のことはもちろん、ガールズケイリンのことも知ってもらえる。今後は小嶋(敬二)さんの800勝、神山(雄一郎)さんの900勝記録を狙いたいですね」

(その②)ガールズケイリン10周年▶


教師、美容師からの転身も

 「こんな競技、他にないだろ?」。

 今年の競輪のCMキャッチコピーの通り、競輪選手にはさまざまな競技からの転向組がいる。松谷秀幸(神奈川)、北野良栄(愛知)はプロ野球選手。河野淳吾(神奈川)や北井佑季(神奈川)はJリーグでも活躍していた。スケートからの転向組も多く、長野五輪金メダリストの西谷岳文(京都)や、14年のGPを勝った武田豊樹(茨城)、その弟子・吉沢純平(茨城)も冬季五輪に出場している。

 女子選手では中村由香里(東京)が教師から、長沢彩は美容師から第二の人生に競輪を選び活躍している。


【JKA】叶えよう。小さなチャレンジから。