◎A級1・2班戦


 地元地区の九州勢は今期S下がり上吹越俊一に注目してほしい。降級初戦の久留米は❶⑥5。初日特選は畝木聖の先行を6番手から捲り先勝したが、準決は早めに仕掛けたが捲り不発。脚質的に、どうしても、両刃の剣になるが、ハマった時のスピードは強烈。マーク戦に回っても無風ならきっちり伸びてくる。特に昨年末の平塚S級戦では最終日、GⅠレーサー中川誠一郎の捲りをなんと差し切った。強弱激しくても、九州の主軸になってくるか。

 高比良豪(42=福岡84期)も今期S下がり。今は捲りよりもマーク戦の比重が多くなっているが、タメて回ってくる流れならきっちり直線でタテ脚を生かしてくる。高比良も展開ひとつでV争いに加わっている。地元勢の先行型は少し手薄な印象はあるが、点数以上の力を秘めているのは勝部貴博(34=福岡105期)前受けからの突っ張り先行、引いてのカマシが彼の本領。直前久留米が1⑦3。点数的に格下と見られた時に一発を放つケースも多く、穴党の方は勝部に注目を。

 北日本勢の筆頭格は阿部架惟都。今年初戦がいわき平で❹③❹。もう一つ煮え切らない成績だが、S級にも在籍していたのでA級戦なら常に争覇圏内。S級で活躍する桜井正孝の弟子で、荻原尚人(S級)らと練習しているだけに今の状況に納得しているわけがない。昨年も優勝は1回だけ。ここらで奮起し、飛躍したいところか。果敢な走りに期待したい。阿部マークは丸山貴秀(42=秋田89期)。直前取手が1③2。約2カ月ぶりの実戦だったので、これでレース勘も戻ってくるはず。

 関東勢は長井妙樹が先頭でリードしていく。今期S下がりでマーク戦が多くなっているがタテ脚も十分ある。「S級は動きがあるので楽しいですね」と話していたが、今期は無念のA級戦。再びS級で戦いたい思いも強く、今期はきっちりS級点を確保してくるはず。直前の地元京王閣は❸41。最終日は敗者戦ではあったが、自力を発動し快勝。目標不在でも、展開に応じて走ってくる。長井の番手はマーク確かな星野。年頭の向日町ミッドで❺②❶。決勝は秋本マークからV差し。弟子の坂井洋が昨年、GⅠ戦で活躍しただけに、いい刺激をもらっている感じだ。ここも4角番手で回ってくる流れなら連続優勝も十分ある。

 中国勢はカマシ捲りが魅力の米嶋恵介(30=岡山119期)―ベテラン小川巧(57=岡山56期)のコンビに期待したいが、両者ともに落車明け。米嶋は斡旋停止明けから復帰してきた矢先だけに…。前期も失格さえなければS級点を狙えるところまで来ていただけにパンとしていればV争いの一角に名乗りあげてくる。今節、出走してくれば、初日の気配には特に注意してほしい。


チャレンジ戦

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