一丸は昨年4月にデビュー後は41戦28勝で優勝は7回。12月松戸の「レインボーカップチャレンジファイナル」では、先行する甲斐俊祐の番手から2センター付近で発進すると、追いすがる梅崎隆介を振り切って1着。最高の形で特別昇班を勝ち取った。7歳から自転車競技を始め、法政大学を経て社会人チームに所属。2017年のUCIトラックワールドカップ第4戦4㎞チームパシュートで2位、18年のアジア自転車競技選手権4㎞チームパシュートで1位となるなど、国際大会でも輝かしい実績を残している。自転車競技での経験によって培われた新人離れした状況判断と、長い距離をものともしない先行力は、1、2班戦でも十分に通用するはず。予選スタートも問題はないだろう。
萱島大介 曽我圭佑
一丸マークは同県の大先輩である萱島が有力だが、病気欠場明けだった直前の小倉は2③5といまひとつだったのが気になる。曽我は昨年11月の別府では、一丸と並ぶ九州の注目ルーキー・後藤大輝を差し切って優勝。直前の平塚の初日、2日目はバックを取る走りを見せており、状態は悪くなさそう。いずれにしても今シリーズは一丸、萱島、曽我の九州勢が本線とみる。
滝本泰行 立花成泰
別線は滝本―立花の岡山勢。滝本は昨年12月の別府で❸②❷。初日、2日目と風を切って先行し、初日は高津晃治、2日目は棚橋勉の勝利に貢献した。近況は差しの決まり手が増えているが、本来の持ち味である積極果敢な走りは健在。同県の先輩である立花と共闘する今シリーズでも、持ち前のスピードを発揮してV争いを盛り上げそうだ。
高間悠平
直前の1月松戸❸③❶の高間悠平(34=福井95期)。決勝は先行する谷和也を好追。ゴール前は混戦となったが、鋭く伸びて昨年9月の奈良以来の優勝を決めた。マークが基本だが、昨年11月の富山最終日には捲って2着となっている。混戦になればなるほど存在感を発揮しそう。シリーズリーダーの藤原浩(43=高知87期)は負傷欠場明けの復帰戦とあって体調面が気がかりだが、経験豊富なS下がりの実力は侮れない。岡山コンビとの連携にも期待したい。S級経験者で特選スタートの松田大(33=富山98期)も有力なV候補だ。