V争いは121期勢の近谷、河崎、南儀拓海(24=富山)森本桂太郞(24=愛媛)、松下綾馬(26=岡山)を軸に展開しそうだ。

 近谷は昨年8月からここまで11場所連続で決勝に進出中。昨年は9月のいわき平、10月の武雄での完全Vを含め3Vをマークしており、今年も1月向日町1①❶と幸先のいいスタートを切り、直前の京王閣では3日間とも逃げて1①❷と結果を残した。年が変わってもその勢いに衰えは見られない。2016年の全日本自転車競技会選手権大会では4㎞個人追い抜き(パシュート)で日本新記録をマークするなど、自転車競技での輝かしい実績をひっさげて競輪界入りした注目の大型ルーキー。気迫のこもった走りで今年2度目の優勝を狙う。

 河崎は現在4場所連続優勝中と勢いは断然。12月の別府では2日目に4着となり、連勝は7でストップ。特別昇班を逃してかなり落ち込んでいた。それでも決勝では、6番手から発進すると、もがき合う松下と小川将二郎のその上を捲り切って、通算5度目のVをもぎ取った。久留米は練習などで走り慣れており、昨年12月には完全Vも達成している。相性のいいバンクだけに5連続Vへ期待は高まる。

 南儀も昨年12月豊橋で完全優勝。1月向日町決勝のように近谷と連係してV戦線を盛り上げる。松下は近況、逃げの決まり手が15本、バック数は21本と積極的な走りが光っている。好走がなかなか優勝に結びつかないことを気にしており「今度こそは」の気持ちは強い。

 121期勢以外では、A1から今季チャレンジ戦となった片折勇輝(38=福岡95期)と増成富夫(52=岡山66期)。片折は前節の1月小倉2③❺で調子は上向き。増成は近況のバック数11本で、50歳を過ぎても先行力は健在だ。ルーキー同士で混戦が予想されるレースでは、この2人を狙ってみるのも面白い。


A級1・2班戦

スポニチロゴ