A級1、2班戦展望
ここは2022年後期にS級で7勝を挙げた畝木聖(26=岡山)に期待したい。1月の降級後は1月別府での決勝3着が最高。久々の1、2班戦に戸惑うことが多いようだが、ここ3場所連続で決勝に進んでおり、直前の前節の2月高知は決勝7着も、初日は約1周を逃げ切り1着、2日目は5番手から捲り快勝と持ち味を発揮。直前の2月名古屋を病気欠場した影響が気になるが、体調に問題がなければV争いに確実に絡んでくるはず。
清水裕友の師匠でガールズ・国村美留莉の父でもある国村洋(45=山口)も、畝木とタッグが組める今節は、久々の美酒を味わうチャンスだ。
小橋秀幸 矢島一弥
中国コンビの強敵になりそうなのが、金沢竜二(37=福島)―小橋秀幸(44=青森)の東北コンビ。小橋は直近の2月前橋決勝では、逃げる金沢を差し切って、12月前橋以来となる優勝を飾った。金沢も2着に残り、ワンツーフィニッシュを達成。前橋の走りを久留米でも再現したいところだ。
関東勢は矢島一弥(37=群馬)、上原龍(37=長野)。矢島が主力。直前の別府モーニングは❶③❶。決勝では矢口啓一郎の〝男気先行〟に乗り、直線鋭く差して1着。学生時代はスケート選手として五輪出場を目指していた上原はS級時代の豪快な捲りのイメージが強いが、近況は差しの決まり手も増えており、自在な動きには要注意だ。
天野純平(24=佐賀)ら自力型選手の奮起に期待したい。直前の前橋Vで勢いに乗る117期の仁藤秀(24=静岡)、昨年5月の佐世保で1、2班戦初優勝した近藤翔馬(25=愛媛)のヤングパワーも優勝候補の一角だ。