チャレンジ戦展望

 V争いをリードするのは甲斐俊祐(24=大分)だ。直近の小倉は決勝では、道中は6番手と出遅れたが、そこから豪快に捲って、室井蓮太郎に続く2着に食い込む健闘を見せた。近況バック14本、逃げの決まり手は10本と積極的な走りが持ち味。現在は脚力向上を目指して逃げ中心で戦っているが、ダッシュ力にも自信を持っており、それが前走の小倉決勝で発揮された形。2004の競輪グランプリを制するなど数々の輝かしい実績を誇る〝大分のレジェンド〟小野が認めて初めて弟子にした選手。実力は折り紙付きだ。甲斐も自身2度目のVにしっかりと照準を合わせ、渾身の走りで師匠の復帰戦を盛り上げる。

 甲斐に続くのは同じ121期の橋本陸(25=福岡)か。前々走の2月名古屋は病気欠場明けの影響もあって決勝を逃したが、直前の2月小倉決勝では、道中、長松大祐を好追すると直線差して、昼田達哉に続く2着入着。状態は上向いているようだ。

 近藤雄太(23=岡山)にとって久留米は1月に自身初Vを飾ったゲンのいいバンク。決勝で連係した大先輩の小林健(52=岡山)と再びタッグを組み、自身2Vを狙う。冬季五輪種目のスケルトンで五輪出場を目指したが断念し競輪に転向した近藤圭佑(36=埼玉)もアスリートとしてのセンスは抜群で、V争いに絡んできそうだ。


 A級1、2班戦展望

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