A級1、2班戦展望

 地元地区の九州勢が本線を形成する。

 軸は前回佐世保❸①❶で優勝した上野優太(26=熊本113期)。前回、決勝は楢原由将マーク策。展開的には厳しい形になったが、前のスピードをもらって切り替え、ズバッと伸びてVゴール。決め脚の良さを発揮した。地区の先行選手が不在の時は自在に運び、番手戦の時は、きっちり仕事して上位争いに食い込んでいる。前々回、小倉の時は❹①❷で「まだ落車の影響があるのか調子が…」と話していたが、前回の気配を見れば、もう大丈夫。本調子に戻りつつある。

 

 今回は出足いい上吹越俊一(45=鹿児島99期)か2班の田川と連係し、優勝を狙ってくる最有力候補だ。上吹越はS下がりの今期はやや苦戦中。前回別府が初日特選で失格(斜行のため)。ただ逃げて粘り込み入線は1着であった。動きだけを見れば、立て直してきた感があり、V争いに持ち込んでくるか。

 

 田川翔琉(25=熊本119期)は前回、欠場後の復帰戦、別府で1①❻。成績だけを見れば、戻ってきている気配もある。本来のカマシ、捲りが炸裂すれば、きっちり決勝には乗ってくるであろう。あと注目したいのは今回から岡山から沖縄登録になる工藤文彦(40=沖縄97期)元々S級でも通用したタテ脚があり、展開次第では3番手回りでも上野に迫ってくるのではないか。 

 九州勢の相手は関東勢か。主力は今期S下がりの土屋壮登(35=埼玉101期)。降級後、すでに4V。タテ脚はもちろん、番手戦も併用し、ただ今、V量産中だ。ツボにハマった時のカマシ、捲りはA級屈指。今回はラインの強力な先行選手が見当たらず、自ら先頭で戦う流れか。前回前橋が❹①❻。決勝では大きい着となったが、気にするほどではなく、九州勢を苦しめる存在になるはずだ。

 後位は長井優斗(35=東京95期)か渡辺航平(45=東京79期)が続き、援護役に回っていく。ただ長井は昨年11、12月に落車が続いており。まだ本調子には及ばないか。

 

 北勢では荒沢貴史(44=北海道85期)に期待したい。前々回前橋❸②❷、前回奈良が❺②❷。きっちり上位争いに持ってくるあたりは、さすが前期S級選手だ。今回はスジの目標が見当たらず、2班の八嶋稔真(26=北海道113期)が上がってきて、連係できれば決勝は外さないか。

 

 中国勢では小玉拓真(33=岡山98期)。当所では1月に参戦し、4②❷。脚を温存した時の
捲り追い込みには見るべきものがある。負傷後、なかなか調子が戻らなかった口ぶりだったが、近況の動きを見れば、ようやく戻ってきている感もある。混戦になれば侮れない。

 マークは同県の山崎泰己(33=岡山101期)。今は捲りよりも追い込みが主流。ただ今期すでに失格2回。これが足かせになるかも…。それでも、すんなりマーク策なら、出番は十分ある。

  今節は総合的に見て、九州勢VS関東勢の戦いになってきそうだ。


 ガールズ戦展望

スポニチロゴ