A級1、2班戦展望


 V候補は徳永哲人(41=熊本・100期だ。前回玉野ミッドで❶②❶。初日特選は単騎戦で、鐘過ぎに緩んだどころから一気にカマシ圧勝。準決、決勝では田村大(25=宮崎・119期)と連係し、決勝は田村が果敢に逃げて、絶好の展開をモノにした。今期A級降級後、優勝がなかっただけに弾みが付いたのは言うまでもない。

 今節、再び田村と同じ配分で、同県の後輩・谷口力也(25=熊本・119期)も控えている。これは心強い。前でも戦えるが若い自力型と一緒なら渡りに船。理想的な展開になってくる。連続Vは可能とみた。

 九州勢を引っ張る田村は前々回・小倉がさっぱりだったが、前回玉野は見事に立て直してきた感がある。「捲りは苦手なんですよ」と以前、語っていたが、今では力強い捲りを放つようになっている。再び徳永と好勝負を演じるか。2班でも谷口は優勝を狙えるパワーを秘めている。前回武雄で1①❷。きっちり決勝には進出し、上位争いに持ち込む。本領のカマシ、捲りに注目を。

 遠征勢では南関の藤田大輔(38=千葉・91期)もV圏内。直近の青森では❺①❷。逃げて強力な中村隆生の2着なら御の字か。ただ今シリーズはスジの目標がなく、どう戦ってくるか、見逃せない。

 関東勢は岡田亮太(22=東京・117期)、渡辺航平(45=東京・79期)、山信田学(41=埼玉・83期)の埼京勢が本線。岡田はハナを切ればしぶとく、先輩の渡辺、山信田の援護があれば、本線の九州勢と互角の戦いを見せてくるか。

 中四国勢からは攻め幅広い今村麟太郎(27=高知・111期)。直前の玉野ミッドでも軽快な動きを見せており、混戦になった時には今村の出番か。器用な面を生かしたい。

 あとは特昇した青木瑞樹(23=岡山123期)に注目。本デビュー後、すぐに9連勝したセンスの良さは光っている。まだ1、2班戦の流れに少し戸惑うところもあるが、慣れてくれば一気にV争いの一角に。

 守谷陽介(43=岡山・87期)は後輩・青木と同乗できれば、チャンス十分。3場所前の富山では昼田達哉に乗って優勝。今回も青木と同じレースになれば気合倍増か。


チャレンジ戦 

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