チャレンジ戦展望

 天性とも言えるスプリント力を武器に123期に入所した梶原海斗(24=福岡)だが、在所時はわずか4勝をあげるにとどまった。しかしながら、中央大学時代はインカレのスプリント種目で優勝を飾るなど数々の実績を残した。ルーキーシリーズ2戦目の福井を得意の捲りで制したのは実力の証明だ。

 7月、地元久留米での本デビュー後は8場所を消化し、2V、準V4度と安定した成績を収めている。とはいえアマ時代の成績を考えれば特班して当然の逸材。ここまで足踏みしているのは否めない。当地は準優勝した9月以来、2度目の参戦。持ち前のスピード戦で通算4度目の優勝に照準を絞る。

 田中会心(23=熊本)と半田誠(19=熊本)の熊本コンビもV圏内だ。田中は前々回の久留米を捲りで初Vを飾り勢いもある。一方の半田はここまで美酒を味わえてはいないが、7月武雄の本デビュー後は8場所すべて決勝進出。田中が前回りし半田の初Vに貢献するパターンがある。熊本両者の動向が見逃せない。

 九州のマーク陣では松尾大樹(43=長崎)が代表格。さすがに全盛時のキレは影を潜めているが、ヨコのさばきは上位。新人の強烈な踏み出しに対応できるかどうかが焦点となる。

 東勢の浮沈のカギは追加あっ旋された鳥海創(22=千葉)が握る。今のところ優勝は8月豊橋の1回のみだが、コンスタントに決勝に進出。ライン的に劣勢の感は否めないが、ツボにはまれば2度目のVも可能だろう。


ガールズ戦 

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