S級戦展望

 本線は九州勢の山田庸平と中本匠栄だったが両者ともに欠場。ただ、九州期待のイケメンの瓜生崇智はきっちり参戦する。前々回久留米FⅠで久々の優勝。一時、体調を崩してからパッとしなかったが、ようやく復調してきた。ただ前回玉野FⅠ初日予選では藤原俊太郎の番手で、静岡の菅原裕太に飛びつかれて5着。外競りになったときに踏ん張れる力が伴っていないのか。2日目以降は意地見せて連勝!「今回は仕上がってますので。別府は相性いいですから」今回は予選スタート。「自分が前でやります」と気合十分!決勝にまで勝ち上がれば、構成次第ではV争いに加わってくる。

 いや東勢も十分、勝負になる。今節、強力な自力型が手薄で成績にムラがあっても徹底先行・野口裕史は侮れない。スピードが出るバンクよりも時計がかかる「重馬場」のバンクの方が合うタイプ。特に別府特有のバック強烈な向かい風が深夜に吹けば、野口裕史のスタミナ力が生きてくる。10月、長走路の大宮FⅠで完全V。先行1車のような構成になれば野口の粘っこい脚に注目。ただ「いつも9時ごろに寝るので、ミッドは…。うまく調整していきたい」初日は雨予報なので、野口裕史の重戦車、先行がサク烈するか。

 野口裕史マークは関東の神山拓弥が主張する流れか。競輪祭では73864と目立った成績ではなかったが、踏み出しさえ付いていけば、重みあるブロックで他派を脅かす。近況、優勝から遠ざかっているが、流れさえ向けばV圏内に入ってくる。初日特選は逃げイチ・河端朋之の番手競り!「考えたけど(ハコに)行くしかないですね。ミッドは初めてですが、これからのことも考えて、ミッドも走っていいきます」

 混戦になれば捲り鋭い中井太祐、片岡迪之の出番はある。中井太祐は11月地元ならFⅠで優勝。自力で、もがける距離は短いが、番手戦となればタテ脚を生かし、上位陣が相手でも勝負になる。直前の伊東記念でも敗者戦ではあったが山田久徳のホーム捲りに、きっちり続き、差している。とにかく展開次第か。

 片岡迪之は11月大垣GⅢで13①❽と好調をアピール。直前の高知FⅠを完全V。しかも直前で河端朋之が追加参戦。前回でも連係したばかりで、願ったり叶ったりか。FⅠ連覇の可能性も出てきた。初日特選は再び河端朋之のハコだが、神山拓弥との競り。決勝を見据えると、何としても番手は守りたいのが本音か。


A級戦展望

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