A級戦展望

 直前の気配を重視して新鋭・室井蓮太朗(22=徳島121期)をV筆頭に推す。年末の別府では1⑥1。この時は直前に体調を崩し「練習が全くできていない。いい時と比べたら半分ですね」と言うほどの出来であった。

 その後、地元の小松島で1①❸。ようやく復調をきっかけを掴み、A1で年頭初戦の平塚4日制で完全V、初めての4日制で、結果を出すあたりはセンスの良さが見える。本領はカマシ捲りだが、前回の動きを見れば、長い距離を踏めるようになっている。タテ脚はもちろん、ヨコも出切る器用さがあり、展開に応じた攻めで連覇を狙う!

 室井に待ったをかけるのは竹沢浩司(42=富山90期)。前期7V。若手と練習を取り組み、功を奏した感もある。ただ大垣、伊東と連覇したあとに西武園を欠場。前回岸和田が❹①⑥6。少し体調を崩したのか、やや下降気味。どこまで立て直しているかがポイントだ。

 マークはS級下がりの谷田泰平(46=岐阜)。昨年末の立川479。直前に体調今イチの影響がモロに見えた。谷田も気配がどうか。競走得点があっても初日の動きには注視したい。

 近畿勢では前期S級で戦っていた中沢央治(56=大阪59期)が1番手。ただ昨年11月四日市7欠。その後、4場所欠場している。初日特選の動きを見て評価をしていきたい。スッと好位で回ってくれば、年齢を感じさせないほど、きっちり伸びてくるタイプだけに動き次第であろう。

 中国勢では高井流星(28=岡山113期)の先行力が魅力。前回平塚は3⑦⑥6。少し末脚を欠くシーンがあり、立て直しているかどうか。フレームを変えてから上向きの兆しがあっただけにセッティングと体調さえかみ合えば、準決、決勝でも勝負になる力を秘めている。

 巧者・富弥昭(52=山口76期)は高井流星と連係できれば出番あり。前期2V。とにかく流れさえ向けば車券に絡んでくる。

 地元地区の九州勢では得点上位の中村健志が欠場となった。やはり機動力ある野口大誠(34=熊本105期)が主力になる。15年ヤングGP覇者の看板が光る。前期2V。先行激化になった時の捲りはもちろん、番手戦も可能。とにかくライン次第で、一気に浮上してくる。

 あとは逃げ意欲旺盛な田代匠(23=福岡121期)。前回小松島が414。ただ昨年末の岸和田では準決でA級上位の岸田剛のハコに、はまり快勝。前々に踏んでいく姿勢がいい。野口大誠が準決か決勝で田代匠の番手戦になれば、野口大誠狙いが正解かもしれない。

 前期S級で今期A2の魚屋周成(33=大分99期)は侮れない。ただ昨年末12月の別府記念で落車負傷。直前の平塚を欠場し、今回に備えてきたか。もともとS級の敗者戦でも通用する馬力があり、今期予選スタートとなるが、1走目の走りに注目したい。

 追加配分の古川貴之(39=佐賀93期)は直前高知2①❷。昨年秋、落車負傷し、その後、ピリッとしなかったが、復調してきたムードがある。もともとタテ脚があり、近況は番手戦が増えているものの、流れさえ向けば、出番は十分。今回、決勝で野口大誠と同乗すれば、後ろで援護する形になるか。


チャレンジ戦展望

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