関東チームをリードするのは昨年のオールスターと競輪祭でGⅠ2勝をマークした新SS戦士の真杉だ。ただ1月10日のオールスター祝賀会には左腕に三角巾、左のこめかみ付近に大きなばんそうこうという痛々しい姿で登壇。9日のバンク練習で転倒し、左鎖骨と右足指の骨折などで救急搬送されていたのだ。「全日本選抜までにケガを治して、関東を引っ張って行けるように」。普通なら欠場を選択してもおかしくない大ケガだ。この1カ月間でどこまで回復できるかが一番のポイントとなってくるだろう。

 仮に真杉が本調子ではなくても、平原がいる。落車に苦しめられた昨年は、まさかの優勝0回。13年から続いていたグランプリ連続出場記録も「10」でストップしてしまったが、関東チームの精神的支柱であることに変わりはない。成長著しい若い力をまとめることができるのは、平原の強さや数々の功績、人柄が生み出すカリスマ性があってこそである。

 今年は大宮記念で決勝2着。名古屋→平塚のFⅠ連戦も決勝は外さなかった。それでもモノ足りないと思ってしまうのがファン心理か。あの平原がこのまま終わるはずがない。ライン戦に持ち込めば必ず勝機はある。SS復帰を占う意味でも大事なGⅠ初戦となりそうだ。


拳矢 地元で躍動
深谷 南関の結束
脇本 近畿の信頼
松浦 中四国の絆

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