A級戦展望
V筆頭は前期S級の才迫開(31=広島101期)。今期は事故点の兼ね合いで降級となった。1月から久々のA級戦、松山→高松では、きっちり決勝戦にまで勝ち上がったが、直前の奈良では準決で黒瀬浩太郎マークで勝負どころ後方に。さすがに3・3バンクで7番手だと、いくら脚力があっても厳しい流れであった。
ここ3戦は少しA級戦の戦いに戸惑っている感もあるが、ツボにハマッた時の捲りは強力。今節も基本は自分が前で自力勝負に徹し、今期初Vに挑む。
室井竜二が欠場になり、2班だが山崎泰己が才迫開マークになってくるか。3場所連続で決勝進出。才迫開と連係できればV争いに加わってくる。
松本秀之慎
才迫開に待ったをかけるのは九州勢!
2班で予選スタートとなるが、坂田康季(25=佐賀121期)と松本秀之慎(21=熊本121期)のパワーはV候補の一角。昨年12月久留米決勝では坂田康季が引っ張り、松本秀之慎が絶好の展開をモノにして優勝!今回は逆の並びもあるかもしれない?
ただ直近の動きを見れば、松本秀之慎の方が素軽い感じもある。松本は豊橋から中3日の参戦となるが、おそらく決勝戦にまでは勝ち上がってくるであろう。
林昴 樫山恭柄
1班の林昴(22=福岡119期)も予選さえクリアし、援軍さえ確かならキップいい先行力で踏ん張り、決勝戦に乗ってくる力を秘めている。
この九州、若手を盛りたてていく追い込み陣は近況、安定した戦歴を残している樫山恭柄(37=福岡92期)か。
地元の名将・小野俊之(47=大分77期)は近況、苦戦しているが、この地元戦に向けて、きっちり調整している。
気になるヒザの状態も安定しており、セッティングさえ、バチッとあえば、ガラリと変わってきても不思議じゃない
地元では高橋綜一郎(27=大分119期)の上昇ぶりは見逃せない。勝ち上がりで番手に回れる番組なら特注だ。
田中大我 犬塚貴之
近畿勢は田中大我が軸。直前の岸和田で力強い動きを見せており、特に初日特選でタテ脚ある地元・伊藤成紀を振り切ったカマシは見事であった。そして決勝は3番手確保から追い込みで優勝。戦法の幅が広がっているのも心強い。今回、中3日の参戦であっても、岸和田と同じ出来を維持しているならば、当然V争いの一角に加わってくる。
田中と同県の小笹隼人(33=奈良105期)は田中と同乗できればゴール勝負に持ち込む。
中部勢は犬塚貴之(23=愛知117期)の頑張り次第であろう。昨年末は落車負傷の影響があったが、出足いいカマシ、捲りには定評がある。展開さえ向けば出番あり。
同県・伊藤勝太(35=愛知95期)が犬塚マークからゴール前、勝負に。もともとタテ脚もあり、とにかく前次第で突っ込んでくる。
総合的に才迫開の実績を重視したが、展開次第ではどの地区にも出番があり、混戦必至のシリーズだ。