A級戦展望
まずV候補の1番手としては戦歴を重視して照井拓成(28=岩手115期)を推す。
今期S下がりでA級戦5場所走り2月の川崎で、ようやく優勝。近況は同期・坂井洋のフレームで挑んでいる。「なかなかセッティングが出ず、いろいろと調整しています」バチッと正解が出れば現A級では上位の存在。しかも今回は追加で先日、特昇した立花昌也が入った。決勝で同乗することが出来れば、連係し、番手絶好の流れになる。これがベストの形であろう。
立花昌也
その立花昌也(24=青森123期)は特昇初戦の川崎で1④1。惜しくも決勝には行けなかったが、1、2班戦2場所目となれば、慣れも見込めるし、徐々に力を付けていることは明らか。ケレン味ない先行力は魅力一杯だ。
荒川仁
南関期待の1車は荒川仁(25=千葉121期)。S級上位で戦っている和田健太郎の弟子。昨年末取手で1②❶と優勝し、一気に上がってくるかと見えたが、少し足踏み状態。体調さえパンとすればS級でも通用するスピードを秘めているので初日の気配には注目を。
得点ある伊豆田浩人(44=神奈川87期)は前回欠場明けでも、きっちり展開さえ向けばモノにしている。3連単圏内は外さない脚がある。
関東勢では昨年11月佐世保で優勝した原田泰志(37=新潟91期)の差し脚は流れひとつで出番はあるか。
松本憲斗
九州勢は松本憲斗の奮闘に尽きる。体調が良かったり、今ひとつだったり、少し波はあるが、近況ドンと仕掛けた時の粘りは確か。2月玉野決勝では何でもやる安彦統賀相手に逃げて2着。スッと出切った時には捲らせない力を付けてきた。
那須久幸
マークは地元の那須久幸(51=福岡71期)。前回小倉が❷❸欠。決勝当日になり、体調不良。続く久留米も欠場。しっかり付いていった時の差し脚は安定しており、どこまで立て直しているかがポイントだ。
河崎正晴
あとは新鋭河崎正晴(23=熊本121期)の上昇ぶりは見逃せない。直前の別府モーニングで1①❷。3番手から鋭く差した吉本哲郎には届かなかったが後方から捲り追い込んできた脚には見るべきものがある。もちろん駆けても、しぶとくなってきた。
当所では昨年12月1①❻。決勝はA級上位の徳田匠を相手に果敢に逃げて、池部壮太の優勝に貢献した。今回も決勝まで勝ち上がり、先輩の松本憲斗と同乗すれば連係し、引っ張っていく流れは十分ある。
伊藤成紀
近畿勢は伊藤成紀(41=大阪90期)の奮闘に期待。ただ直前岐阜が❼④7。直近は準V続きで、多少戻ってきた感もあったが、
前回の戦歴、動きが気になる。やはり節間の動き次第か。
V争いは総合的に判断すれば、北日本勢VS九州勢の戦いになるか。