3月8日は国際女性デー日本では「ガールズケイリン」で多くの女性が活躍しており、今年度はガールズGⅠ新設などでさらなる盛り上がりをみせている。競輪を統括する公益財団法人JKAは今後も女性活躍の土台の醸成と業界の発展に尽くす。ガールズケイリン選手で、史上最速通算500勝、3年連続賞金女王の児玉碧衣(28=福岡)に競技の魅力などを聞いた。

▽国際女性デー ジェンダー平等や女性特有の課題解決を目指し、1975年に国連で提唱され77年に国連総会で決議された。「ミモザの日」とも呼ばれ、黄色いミモザの花がシンボルとして親しまれる。


母のひと言「始まるよ」

――選手を指したきっかけは。

 「高校までバレーボール一筋。高2の時に母が〝ガールズケイリンが始まる(復活)らしいよ〟って言ってくれたのがきっかけ。母が福岡のJKA西日本地区本部に電話して、そこで教えてもらったのが今の師匠の藤田剣次さんの番号でした。藤田さんに〝一度競輪場に来てください〟と言われ、トントン拍子で選手に。体を動かすことは好きだったので、この世界に入った感じです」

――仲がいい選手や注目選手は。

 「108期はみんな仲がいい。あとは元同期で110期の板根茜弥。注目している選手はあまりいないのですが、パッと浮かぶのはサトミナ(佐藤水菜)。彼女は強すぎます。ナショナルチームに加入して化けましたよね。本人もめっちゃ競輪が楽しそうだし」 

――佐藤とのレースでの思い出は。

 「23年8月のガールズドリーム(西武園)はうれしかったですね。この年はケガからのスタートで、お客さんの記憶に残るレースができなかったのにファン投票1位に選んでいただいた。選んでくれた方に恩返しできるのもそのレースだし、サトミナがいた中でも自分で動いて優勝できた。打鐘すぎの4コーナーでカマした時に合わせられ〝ダッシュえぐっ〟と思った。でもホームでサトミナが緩めたので、すかさず叩いたら他の選手の影響もあり、そのままゴールできた。全てがかみ合ったレース」

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