タイトルを獲って楽に
――一番うれしかったことは。
「18年のいわき平。初めてタイトル(ガールズドリームレース)を獲って流れが変わり、その年のグランプリも優勝できた。自分の中でのターニングポイント。それがなかったら今もタイトルを獲れないままだったかもしれない。タイトルレースになると〝この人強いもんなあ〟とか思って走っていた。でも、その時は吹っ切れた。気持ちだけでこんなに左右するんだなって思いましたね」
――以降は気持ちが楽になった。
「自信がついてグランプリ3連覇もできたけど、楽しいことはなく重圧の連続でした。自転車が好きで競輪を始めたわけじゃないから、楽しいと思ったことは一度もない。仕事として割り切っている感じの方が大きい」