ケイリンは女性も活躍

――ガールズケイリンに期待することは。

 「やはり賞金アップ。グランプリは1年間そこに出るためにみんな頑張る。優勝で1000万円という夢はあるけれど、それ以外は…。モチベーションアップのためにグランプリだけでも!」

――パワーの源は。

 「2着でもやじられるのがつらかった。1着が当たり前ってきついなという感情になっちゃって。その気持ちのまま21年7月の函館サマーナイトを迎え、初めて3日間で一度も1着を獲れずに終わった。決勝に乗れなかったのも初めて。それを経験して〝恥ずかしい〟と思った。〝走るからには1位を獲り続けたい〟という気持ちが芽生えたのがパワーの源なのかな」

――そこから復活。

 「気持ちを入れ直した同8月のいわき平オールスターで11秒3の自己ベストを出して優勝。感極まって泣いちゃいました。練習してはい上がって強くなって〝トップって気持ちいいな〟と思った。ただ、競輪はオールシーズンなので、モチベーション維持が永遠の課題。メリハリをつけづらいので模索中です」 

――オフ、癒やしにしていることは。

「オフは一日中パジャマ(笑い)。何があっても家から出ない。あとは犬を2匹飼っているのですが、まじでかわいい!2匹ともカニヘンダックスの6歳の女の子で、茶色がウニ、こげ茶がカルビ。やっぱり犬は癒やしですね」

――デビューから5年で獲得賞金1億円超え。女性が活躍できる仕事として「ガールズケイリン」をどう見ているか。

 「自転車は多くの人が乗ったことがある乗り物。その自転車で稼ぐ仕事というところが魅力。厳しい世界ですが、頑張れば目指せる職業。他競技からの転身もあるから身近に感じてもらえれば。お金を稼げるところも魅力。競輪選手になって本当に良かった。私は勉強が苦手で直感で動くことが好きなので、めっちゃ合ってる」

――賞金の使い道は。

 「ブランドのアクセサリーとか結構買います。見えを張りたいというのもありますが、私を知らない人に〝どんな仕事をしているの?〟と思われたい。〝何をしている人ですか?〟と聞かれ〝ガールズケイリンです〟と答えると〝今度見に行ってみます〟と言ってくれる。それをきっかけにガールズケイリンを知ってもらえたり、実際に競輪場に足を運んでくれるかもしれない。そういうのも大事」

▶地元久留米GⅠに気合

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