例によって主力は123期勢となるが、今節は飛び抜けた存在が不在。混戦必至だ。そのなかでも主力は松田昴己=鈴木龍之介の茨栃コンビ。自力の筆頭は松田昴己。デビュー後3V。前回宇都宮が1①❹。決勝は最終ホームからカツーンとカマシたが、最後は末脚いっぱい。本人も「最後の踏ん張りが課題」と言うほど。前場所は長走路の一戦だけに、今回は直線が短い佐世保なので、持ち前の先行力が生きてくる。

 マークは最終的に鈴木龍之介になってくるであろう。本来はA級1、2班戦でも戦える選手である。ただ昨年初めの大病が発覚。肺がんステージ4。本人にとってはまさかの出来事であった。それでも懸命に治療に専念し、本人はもちろん、医療関係者の協力もあり、大病を克服。バンクに戻ってきた。ドクターがビックリするほどの回復力であったという。昨年12月には1、2班戦で川崎1①❸。今年は負傷の影響もあり、チャレンジ戦では勝ち切れていないが、復帰3場所目となる今場所あたりで、いい目標もあり、優勝のメまで十分ある。

 南関勢では望月嘉人(27=静岡123期)が期待の1車。直前宇都宮決勝(7着)で松田昴己と対戦し、捲りに構えて不発。同じテツは踏むまいと再び松田と決勝で対戦すれば燃えてくるか。ただ近歴を見れば、まだ不安定な部分があるのは確か。

 西勢の自力型、123期の丸林駿太(22=福岡)、同、徳永泰粋(21=熊本)は、まだ優勝歴がなく、近況、予選でも崩れるケースがある。初日の気配で判断していきたい。


A級1・2班戦

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